職務経歴書の職務要約と自己PRの書き方:長さ・構成・履歴書との違い
ハローワークの冊子で必須なのは標題・氏名・日付・職務経歴の4つで、職務要約と自己PRは任意です。長さと構成について資料が言っていることと、組み立ての手順をまとめました。
結論:どちらも必須ではなく、置くなら冊子の項目例が目安です
ハローワークの冊子「職務経歴書の作り方」(2026年5月発行。以下「冊子」)は、必須の項目を標題・氏名・日付・職務経歴の4つとしています。自己PRは、よく使われる項目として太字で載っています。職務要約にあたる項目は「職歴概要」(略歴・要約とも)で、「職務要約」の語は冊子にありません。
一方、ハローワーク厚木マザーズコーナーの資料(子育て中の人向け。記載例の日付は2024年6月)は、職務要約と自己PRを含む4項目を欠かせないものとしています。ハローワーク長岡の資料(日付の記載なし)は、最後に自己PRを置く形です。項目の並びに決まりはなく、資料ごとに違います。この記事は冊子を軸にします。
職務要約・自己PR・活かせる経験は、何が違いますか?
| 項目(冊子の呼び方) | 何を書くか | 文体の決まり |
|---|---|---|
| 職務要約(職歴概要) | 冊子の説明は「職務経歴の概要(エッセンス)について記載」の一文だけ | 個別の決まりはなし。全体の原則は名詞止め(文末を名詞で終える)。記載例③の略歴は、〜した、で終わる文(運営者の読み取り) |
| 活かせる経験/活かせる能力 | 経験は新規開店や業務改善などの特別な経験、能力は技術・技能・知識 | 個別の決まりはなし(原則は名詞止め) |
| 自己PR | 長所・強み。性格や行動特性、仕事への姿勢・意欲、将来の目標など | ていねいな文体(〜を担当しました、など)がよい |
区分は目安で、厳密な線引きはありません。巻末のキーワード集は、同じ言葉を活かせる能力と自己PRのどちらに入れてもよいとしています。作成ツール job-docs(別のサイト)の欄「活かせる経験・知識・技術」は、冊子の2項目にまたがります。
職務要約には何を、どのくらい書きますか?
いつ置くか:冊子が略歴を勧めるのは、職務の内容ごとにまとめるキャリア式の説明だけで、ほかの形式で置く条件は書かれていません。
長さ:冊子にも別冊ワークブック(以下「別冊」)にも、行数や字数の目安は確認した範囲でありません。
| 何の数字か | 分量 | 注意 |
|---|---|---|
| 冊子11ページの記載例③(略歴) | 箇条書き3つ、おおよそ250字 | 転職が多い場合の例。運営者の概算 |
| 青森労働局の資料(2024年12月) | 3〜4行 | 2枚を超えるときに冒頭に置く勧め |
| 厚木マザーズコーナーの資料 | 100〜150文字程度 | 例文は約90字 |
何を書くか:記載例③の略歴は、最初の会社で得た基礎、転職の経緯と得た技術、前職の立場の順です(運営者の読み取り)。
文体:冊子は、職歴概要の文体を個別には決めていません(上の表)。ハローワーク札幌圏のページ(日付の記載なし)は、職務経歴書の全体で「私は」と「です」を省くよう勧めています。職務要約の文体は、同じ書類の職務経歴の項目とそろえます(運営者の目安)。自己PRは、冊子の決まりどおりていねいな文体にできます。
自己PRは、履歴書の志望動機と何が違いますか?
厚生労働省履歴書様式例では、志望の動機とアピールポイントなどが1つの欄です。職務経歴書では、志望動機と自己PRを別の項目にできます。冊子は志望動機の行で、履歴書を補うときは同じ内容にならないよう工夫するとしています。両者の違いを直接説明した箇所は、冊子にありません。
兵庫労働局のサイトにあるコラム(日付の記載なし)は、面接の問いに置き換えています。志望動機はなぜ応募したかへの答え、自己PRは自分がどんな人かへの答えです。同じ出来事を両方に使ってよいかは、確認した範囲の公的な資料には書かれていません。
自己PRには何を、どう書きますか?
- 書く内容:冊子は上の表のとおりです。マイジョブ・カード(厚生労働省のサイト)のコラムは、何をやってきたか・何ができるか・何をやりたいかの3つを書くとしています。
- 強みの数と見出し:冊子に数の決まりはなく、記載例は見出し2〜3つの形が多めです(運営者の読み取り)。兵庫労働局のコラムは、書く内容を2〜3つ程度考えるとしています。
- 根拠と数字:冊子の記載例は、見出しの多くに裏づけの経験や事実を添えています。別冊は、事実を示すと説得力が加わるとし、実績はできれば数値で書くとしています。
- 長さ:公的な資料に目安は確認した範囲でなく、冊子の記載例の自己PRはおおよそ160〜350字です(運営者の概算)。
次は見出し・出来事・活かし方の順の一例です(運営者の型で、資料の決まりではありません)。
例:【〇〇する力】
〇〇の業務で〇〇という課題に取り組み、〇〇を〇%改善しました。この経験を〇〇の業務に活かしたいと考えています。
どう組み立てますか? 手順と公的な道具
| 手順 | すること | 資料と公的な道具 |
|---|---|---|
| 1. 材料を集める | 勤務先ごとに職務の内容・実績・身につけたことを書き出す(努力したこと、ほめられたことも手がかり) | 冊子4〜5ページ、別冊シート①〜⑤ 道具:マイジョブ・カードの職務経歴シート(様式2。様式のPDF・Excelは登録なしで配布。サイトの中で作って保存するには登録が必要) |
| 2. 応募先に合わせて選ぶ | 求人票や応募先のホームページで求めることを調べ、満たすか確かめる | 冊子5ページ、別冊シート⑥の作業1〜2 |
| 3. 見出し・事実・活かし方でまとめる | 書類全体の項目を3〜6つ程度選んで見出しを付ける。自己PRは強みごとに、裏づけの出来事と活かし方を添える | 冊子6〜7ページ、別冊シート⑥の作業3〜4・18ページ、マイジョブ・カードのコラム |
| 4. 見直す | 誤字脱字を点検し、面接で聞かれることを想定して読み返す。不安があれば窓口で相談 | 冊子2・3・6ページ、「応募書類の作り方」3・13ページ 道具:ハローワークの窓口での添削 |
手順3の並びは運営者の整理で、資料が決めた構成ではありません。添削の進め方や予約の要否は、ハローワークごとに違います。
避けたいこととして、資料が挙げているのは?
- 長々と書く:冊子3ページは、内容が多いときに長々と書くと焦点がぼけ、アピールにつながらないとしています。
- 言葉だけの強み:マイジョブ・カードのコラムは、コミュニケーション能力があると書くだけでなく、実務での活かし方を書くとしています。新卒や学生に向けた埼玉新卒応援ハローワークのコラム(日付の記載なし)は、強みは経験した事実で示すとしています。
- 「未経験ですが」の繰り返し:兵庫労働局のコラムは、この言い回しの多用を避けるとしています。
未経験・転職が多い・離職期間があるときは?
くわしくは志望動機の組み立て方と職務経歴書の形式に書きました。
- 未経験の職種:記載例②(10ページ)は、販売の仕事で得た力を活かせる能力に、職務外の経験を自己PRに書いています。
- 転職が多い:記載例③(11ページ)は、冒頭の略歴で経歴の流れを示しています。
- 離職期間:冊子にも別冊にも、確認した範囲で説明がありません。ハローワーク長岡の資料は、履歴書の最後の点検として、その間の活動を自己PRに書く方法を挙げています。厚木マザーズコーナーの資料は、資格の勉強や幼稚園・学校などの役員の経験を材料に挙げています。どちらも1つのハローワークの助言です。
生成AIに相談するときの注意は、志望動機の組み立て方にまとめました。
作成ツール job-docs で作るとどうなりますか?
job-docsの職務経歴書メーカーの、2026年10月時点の動きです。登録もメールアドレスも不要・無料で、書いた内容はお使いのスマホやパソコンの中だけで扱い、運営者にも見えません(確かめる方法)。職務要約と自己PRの欄は任意で、空なら見出しごと印字しません。並びは職務要約→職務経歴→活かせる経験・知識・技術→資格・免許→自己PRで固定です。志望動機の欄はなく、履歴書の欄に書くか、自己PRの中に【志望動機】だけの行(太字になります)を置いて書きます。欄の説明文の目安は、職務要約が「3〜5行で」、自己PRが「強みを【 】の見出しで2〜3つに分け」です。PDFの1行(全角48字)で数えると、改行なしで144〜240字です(運営者の換算)。PDFの本文は10ポイント(文字の大きさの単位)で冊子の目安の10.5〜12ポイントより小さめ、Wordでは10.5ポイントです。ページは自動で増えますが、職務要約は3,000字、自己PRは4,000字が上限です。PDFを作るときと開き直すときに、超えた分は知らせなしに切られます。
「AIに相談する文面を作る」は、依頼文を作ってコピーするだけで、AIには何も送りません。字数は職務要約が150〜300字、自己PRが300〜600字から選べます。依頼文には、応募先の業界・職種、特に伝えたいこと、その欄の下書きが入ります。会社名と在籍期間、所属・業務・実績、活かせる経験・知識・技術の欄の内容も入ります。氏名・日付・資格は入りません。会社名を伏せる設定はないので、貼り付ける前に確かめます。
ここに書いたのは、公的な資料と作成ツール(job-docs.com)での計測にもとづく一般的な説明で、運営者の整理も含みます。個別の事情についての法的な助言ではありません。
出典
- ハローワーク「職務経歴書の作り方」(厚生労働省職業安定局・都道府県労働局・ハローワーク、令和8年5月発行。面接でのやりとりを想定すること(2ページ)、必須の4項目・名詞止めの原則と自己PR・志望動機のていねいな文体・長々と書くと焦点がぼけること・誤字脱字の点検・本文10.5〜12ポイントの目安(3ページ)、作成手順と強みの見つけ方(4〜5ページ)、項目数の目安と、不安があれば窓口で相談すること(6ページ)、キャリア式に略歴を添えること(6ページ)、項目例の表の職歴概要・活かせる経験・活かせる能力・自己PR・志望動機の各行と太字の意味(7〜8ページ)、記載例(10・11ページなど。略歴と自己PRの字数、見出しの数、文体は運営者の読み取りと概算)、巻末のキーワード集の使い分け(17〜18ページ)。職務要約と自己PRの行数・字数の目安、離職期間の説明、自己PRと履歴書の欄の違いの説明が、確認した範囲で見当たらないこと。ページは紙面の番号。転載を禁じる表示があるため、短い引用1つと言い換えで紹介しています)
- ハローワーク「職務経歴書の作り方」別冊ワークブック(厚生労働省職業安定局・都道府県労働局・ハローワーク、令和8年5月発行。シート①〜⑤(紙面3〜12ページ)、実績は数値で挙げられるものがあれば書くこと(6ページ)、資格や技術などの事実を示すと説得力が加わること(10ページ)、シート⑥の作業1〜4(15〜16ページ)、下書き(18ページ)。職務要約・自己PRの字数の目安と離職期間の説明がないこと。転載を禁じる表示があるため、言い換えで紹介しています)
- ハローワーク「応募書類の作り方」(全体版)(厚生労働省職業安定局・都道府県労働局・ハローワーク、令和8年5月発行。作成後に読み返して誤字脱字を点検すること(3ページ。履歴書の節の説明)、職務経歴書の内容は面接で質問されるので想定して書くこと(13ページ)。ページは紙面の番号。転載を禁じる表示があるため、言い換えで紹介しています)
- 厚生労働省履歴書様式例 PDF(A4版)(厚生労働省、2021年4月。「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」が1つの欄であること)
- ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」(厚生労働省、掲載日の表示なし(2026年10月17日に確認)。上の3冊の配布ページ。職業相談窓口で書類の添削の相談ができること。パンフレット類の転載を禁じる表示がある)
- 青森労働局・ハローワーク「人事担当者が注目する 職務経歴書の書き方」(青森労働局・ハローワーク、令和6年12月(16ページの冊子)。2枚以内にまとめるのが妥当で、それより長くなる場合は冒頭に3〜4行の要約を置く勧め(12ページ))
- ハローワーク厚木マザーズコーナー オンラインセミナー資料「働くママのための「仕事」と「子育て」オンラインセミナー〜応募書類の作成〜」(ハローワーク厚木マザーズコーナー(神奈川労働局掲載)、紙面に発行日なし(記載例の日付は令和6年6月20日)。子育て中の人向けのセミナー資料。職務要約・職務経歴・活かせる経験・知識・能力・自己PRを欠かせない四大要素とすること、職務要約は100〜150文字程度との説明と約90字の例文(スライド⑧〜⑩)、ブランク中の資格取得や、幼稚園・学校・習い事の役員の経験をアピール材料とすること(スライド⑬〜⑲)。1つのハローワークの資料です)
- ハローワーク長岡 セミナー資料「履歴書の書き方基本セミナー 応募書類の基本」(ハローワーク長岡(新潟労働局掲載)、紙面に発行日の表示なし(ファイルの更新日は2026年6月3日)。ハローワークがおすすめする形式として最後に自己PRを置くこと(8ページ)、履歴書の最後のチェックとして、職歴の空白期間が気になる場合にその間の活動を自己PRに書いてみるという助言(6ページ))
- 兵庫労働局掲載 コラム「就職活動の苦手を減らそう 自己PR編」(「わかハロ」窓口ナビゲーター(兵庫労働局のサイトに掲載)、紙面に日付の表示なし(PDFの作成日は2021年3月15日)。志望動機と自己PRを面接の問いで区別した説明、記載する内容を2〜3つ程度考えること、「未経験ですが」の多用を避けること)
- ハローワーク札幌圏「職務経歴書って?」(北海道労働局職業安定部(北海道ハローワークのサイトに掲載)、掲載日の表示なし(2026年10月17日に確認)。職務経歴書の全体について、箇条書きで簡潔にし、主語の「私は」と文末の「です」を省くという説明)
- 埼玉新卒応援ハローワーク「就職支援ナビゲーターからの一言 #130 事実に語らせよう」(埼玉新卒応援ハローワーク(埼玉労働局掲載)、紙面に日付の表示なし。新卒や学生向け。責任感やコミュニケーション能力などの強みは、事実(経験・エピソード)で示すこと)
- マイジョブ・カード コラム「職務経歴書における自己PR欄の必要性と書き方について」(厚生労働省(マイジョブ・カード)、投稿日2022年10月26日(本文の末尾に2018年4月15日作成と表示)。自己PR欄に書く3要素(何をやってきたか・何ができるか・何をやりたいか)、コミュニケーション能力があると書くだけでなく実務での活かし方を書くこと、複数のアピールポイントは見出しを立てて分けてもよいこと)
- マイジョブ・カード「ジョブ・カードをつくる」(厚生労働省、掲載日の表示なし(2026年10月17日に確認)。職務経歴シート(様式2)の記録内容と、サイトの中でジョブ・カードを作成・保存し、内容を転記して履歴書・職務経歴書を作成できる機能(アカウント登録が必要))
- マイジョブ・カード「ジョブ・カード様式のダウンロード」(厚生労働省、掲載日の表示なし(2026年10月17日に確認)。様式2 職務経歴シートのPDFとExcelを、アカウント登録なしで配布していること。登録前に作った様式は、登録後にアップロードできるとの説明)
- ハローワーク相双・相馬・富岡 チラシ「ハローワークは、応募書類作成のお手伝いをします。」(福島労働局掲載、紙面に日付の表示なし(ファイルの更新日は2026年3月27日)。添削は原則予約相談で1回30分程度とすること。添削の進め方や予約の要否がハローワークごとに違うことの一例)
- ハローワーク彦根「応募書類の作成支援コーナー」のご案内(滋賀労働局掲載、2020年4月1日。予約制(毎週火曜日、約1時間を一コマ)で、通常の職業相談窓口でも相談できること。添削の進め方や予約の要否がハローワークごとに違うことの一例)
作成ツールで作る
職務経歴書を、登録なしでPDFとWordにできます。書いた内容は、お使いのスマホやパソコンの中だけで扱い、運営者には送られません。
職務経歴書を作る(job-docs.com)作成ツールは、このガイドと同じ運営者の別のサイトです。作成ツールには、広告も解析の仕組みも置いていません。